「また小学生が…」埼玉と福岡で相次ぐ車の突入事故に共通する“見過ごされがちな危険”とは?

社会問題

埼玉と福岡、2つの事故が物語る“共通する危険”

2025年5月、わずか数日の間に小学生が車にはねられる重大事故が相次ぎました。

まず、埼玉県三郷市では、小学6年生の男子児童4人が車にはねられ、1人が重傷を負いました。加害者の中国籍の男はその場から逃走し、後日出頭するという悪質なひき逃げ事件です。

一方、福岡県筑紫野市では、小学生の列に車が突っ込み、児童を含む5人がケガを負いました。事故当時、児童は整然と列をなして下校しており、極めて危険な事態でした。

これら2つの事故にはいくつかの共通点があります。

下校時刻(午後3~5時)に発生

小学生の集団が巻き込まれた事故

住宅街に近い生活道路で起こった

加害者の不注意あるいはモラルの欠如が原因

“いつもの道”が、突然、命に関わる場所に変わった

一見無関係に思える2つの事件ですが、「通学路にひそむ日常の危険」が浮かび上がってきます。

なぜ、こうした事故はなくならないのか?

子どもが巻き込まれる事故は、なぜ繰り返されるのでしょうか。

通学路=安全、という思い込み地域住民も保護者も「ここは通学路だから大丈夫」という安心感に陥りがちです。しかし実際は、抜け道として使われていたり、スピードを出す車が多い場所も多くあります。

運転者側の意識・技量のばらつき高齢ドライバーや、運転マナーの異なる外国籍ドライバーの増加により、「生活道路での意識の差」が顕著になっています。

子どもの行動特性子どもは予測不能な動きをします。車の陰から飛び出す、一度止まっても急に走り出す──その前提をドライバー側が忘れてしまうと、大事故につながります。

子どもたちを守るにはどうすればいい?

ドライバーに求められること

通学時間帯は速度を落とす

生活道路では“いつ子どもが飛び出すか分からない”前提で運転する

ナビに「スクールゾーン通知」を組み込むなどの技術的対策も検討を

家庭や学校でできること

交通ルールを繰り返し教える(特に横断歩道の渡り方)

通学ルートの“危険ポイント”を親子で歩いて確認

自転車の乗り方・ヘルメットの着用も徹底

行政・地域社会が取り組むべきこと

スクールゾーンの見直し、ガードレールの設置

生活道路にハンプ(段差)を設けて強制的に減速させる

地域での見守りボランティアの活性化と支援

ネットの反応

「また小学生の列に車が突っ込んだって…なんでこんな事故が繰り返されるの?」

「うちの子も同じ時間に下校してる。他人事じゃない。怖すぎる」

「通学路って本当に安全なの?行政はもっと対策を考えてほしい」

このテーマに関心を持ったあなたにできる3つのアクション

子どもと一緒に“通学路”を歩いてみる

「いつも通ってるから大丈夫」ではなく、一度大人の目で確認を。

意外な死角、スピードを出す車が多い道、信号の切り替えが短すぎる交差点など、“危ない場所”が見えてくる。

親子でルールを再確認しながら歩くことで、子どもの安全意識も自然と高まる。

自治体に“通学路の危険箇所”を報告する

各市区町村には、道路整備やスクールゾーン見直しの窓口がある。

「毎朝ここが怖い」「見通しが悪い」などの声が、実際の対策につながるケースも多数。

特に、市民の複数の声が重なれば動きやすい。まずはメールや電話、もしくは地元議員に相談してみるのも一手。

SNSで“危険”や“対策”を発信する

「こんな場所で事故があった」「ここは危ない」と写真や地図とともに発信することで、地域の注意喚起になる。

「#通学路を守ろう」「#スクールゾーンの見直し」などのハッシュタグを使って拡散すれば、同じ不安を抱える人同士のつながりも生まれる。

たった1つの投稿が、行政や報道を動かすこともある。

最後に:事故は「明日は我が身」かもしれない

この2つの事故を通して僕が強く感じたのは、「通い慣れた道でも、油断すれば命が奪われる」という現実です。

加害者になってしまうのも、被害者になってしまうのも、誰にでも起こりうること。
だからこそ、大人の一人ひとりが「子どもたちを守る意識」を持たなければなりません。

子どもが安心して通学できる社会は、大人がどれだけ“想像力”を持てるかにかかっている。
そう思いながら、この記事を締めくくりたいと思います。

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