今、中国で何が起きているのか?
火葬場や病院から違法に集められた遺体、4000体以上。
それらは解体され、骨を加工して病院へ移植用として販売されていた──。
中国・山西省の医療関連企業が行っていたこの“遺体ビジネス”は、警察によって摘発され、押収された骨の総量は18トン。
営業収入は8年間で約78億円にのぼったと報じられています。
報道の背景
問題の企業は「山西奥瑞生物材料」。
火葬場や大学病院に勤務する医師らと組み、2015年から2023年にかけて遺体を違法に仕入れ、骨を販売していました。
摘発に至ったきっかけは、北京市の弁護士がネット上に警察資料を暴露したこと。
この投稿が火種となり、中国国内でも大きな批判が巻き起こりましたが、当局は関連情報を次々に削除。
ネット上では「また闇に葬られるのか」と不信感が広がっています。
なぜ問題なのか?
この事件が恐ろしいのは、次の3点です:
1. 本人の同意なしに遺体が商品として取引されたこと
2. 医療現場と火葬場が結託していたこと
3. 国家ぐるみで情報統制が行われている可能性があること
「人は死んだら“モノ”になるのか?」
死後までもが金儲けの対象になるこの現実に、多くの人が恐怖と怒りを感じています。
SNS・ネットの反応
「怖すぎて言葉が出ない」
「これが医療の未来なのか…」
「倫理観ゼロ国家という批判は誇張じゃない」
中国国内でも批判的な声は多かったものの、検閲によって投稿は相次いで削除されているようです。
あなたはどう思いますか?
「教育用」「医療用」「展示用」など、正当化されてきた“遺体の扱い”。
けれど、本人の意思も確認されず、死後も利益の道具とされる社会に、私たちは違和感を抱かずにいられるでしょうか?
これは中国の話かもしれません。
でも、「命とお金」の問題は、きっとどこかで私たちにもつながっているはずです。
出典・参考
明報(2025年5月9日報道)
Japan News Navi「中国、4000体の遺体を違法に解体し販売」
SNS/X投稿(現地弁護士・一般ユーザーの反応より)
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